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映画を見よう!<2010年7月> [映画・テレビ]

8月も終わろうとしているのに、7月に見た映画のまとめを今さら(苦笑)。
タイトル横の☆は5つが最高で、△は0.5。
まずは、家で見た映画から。

『ダーティハリー』(1971年 アメリカ) ☆☆☆☆
監督=ドン・シーゲル
出演=クリント・イーストウッド、ハリー・ガーディノ、アンディ・ロビンソン
屋上プールで泳ぐ女性が何者かに狙撃されるという事件が発生した。
捜査にあたるのは、いつも汚い仕事を任されることから“ダーティハリー”なる異名をつけられたハリー・キャラハン刑事。
やがて“さそり”と名乗る犯人から「10万ドルを払わなければ市民を殺し続ける」という脅迫が届いた。

のちの刑事ものに影響を与えた作品といわれるだけあって、刑事もののお約束がそこここに。
C・イーストウッドは演技派とは言い難いけれど、立ち居振る舞いがいちいちかっこいい。
犯人役のA・ロビンソンは、生理的嫌悪感をたっぷり振りまく「いっちゃっている」感でインパクト大。
予想していたよりもずっと楽しめ、作品名が語り継がれているのにも納得。

『グラン・トリノ』(2008年 アメリカ) ☆☆☆☆△
監督=クリント・イーストウッド
出演=クリント・イーストウッド、ビー・ヴァン、アーニー・ハー
長年勤めていたフォードの工場を引退し、妻にも先立たれたコワルスキー。
頑固な性格ゆえ子供たちも寄りつかず、心許せる存在は愛犬だけ。
さらに隣近所が彼の嫌いなアジア人で占められるようになり、ますます孤立感を募らせていた。
そんなある日、隣家のモン族の少年を不良グループから助けたため…。

監督として評価の高いC・イーストウッドは、セルフプロモーション力も秀逸。
朝鮮戦争帰還兵ということでアジア人に偏見をもちつつも、曲がったことは許せない。
そして、そんじょそこらのチンピラなど、歯牙にもかけない”頑固じじい”。
自分の大切なものをいかにして守るのか、頑固じじいの不器用な優しさに心打たれる。

『蒲田行進曲』(1982年 日本) ☆☆☆☆
監督=深作欣二
出演=松坂慶子、風間杜夫、平田満、原田大二郎、蟹江敬三
時代劇のメッカ、京都撮影所では、映画『新選組』を撮影中。
そんななか、土方歳三役を務める倉岡銀四郎は、恋人・小夏を連れて、自分に憧れる大部屋俳優・ヤスのアパートに現れる。
小夏が妊娠したためスキャンダルになるのを恐れ、小夏をヤスに押しつけようというのだ。

7月に62歳で亡くなったつかこうへい作の舞台劇を映画化した作品。
錦織一清=銀ちゃん、草なぎ剛=ヤス、小西真奈美=小夏の舞台版を見たときにも感じたことだけれど、これはヤスと小夏のせつない恋の物語。
体当たりで小夏を演じる松坂慶子に圧倒される。
猥雑でエネルギーにあふれ、ときに悲しい…。
21世紀には、こういう作品はそうそう出てこないかも。

『セブンティーン・アゲイン』(2009 アメリカ) ☆☆☆△
監督=バー・スティアーズ
出演=ザック・エフロン、レスリー・マン、トーマス・レノン
37歳のマイク・オドネルは、結婚生活は破綻し、ふたりの子供からは相手にされず、出世にも見放される日々。
踏んだり蹴ったりの自分の人生に、ハイスクール時代の選択を誤ったと後悔していた。
そんなある日、マイクは肉体だけ17歳に戻ってしまう。
青春の栄光を取り戻そうと再びハイスクールに編入するのだが…。

パロディがあるなど、いい意味でのB級感がツボ。
青春あり、友情あり、家族愛あり、とさまざまな要素を盛り込みつつ、シンプルでテンポのよいストーリー展開なので、肩肘張らずに楽しめる。
主人公を助ける友人役のT・レノンのオタクっぷりには笑わされた。
もし17歳に戻れたら、女子校出身者としては、今度は共学の高校に行きたいなー(笑)。

最後は映画館で見たもの。

『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』(2010年 日本) ☆☆☆△
監督=本広克行
出演=織田裕二、深津絵里、内田有紀、小栗旬、柳葉敏郎、北村総一朗
強行犯係係長に昇進した青島刑事は、新湾岸署への引っ越しプロジェクトの指揮を任され大わらわ。
そんななか、管内では事件が次々に発生!
さらにあろうことか、引っ越しのどさくさに紛れ、青島たちの拳銃3丁が署内から盗まれてしまう。

odoru3.jpg住宅ができ始めたころのお台場は、「銀行がないからわざわざ新橋まで行くらしい」なんて言われるほど何もない場所だった。
そのお台場を舞台として、ドラマ『踊る大捜査線』の放送が始まったのが1997年。
それから干支がひと回りし、お台場の風景もすっかり変わり、新米の刑事だった青島俊作も係長に昇進。
嫌でも感じる時の流れ。
時は誰の上にも等しく流れるものなのでしかたがないことだけれど、和久さん(いかりや長介)がいないのは、大きな重しをなくしたようでやはり寂しく物足りない。
変わらぬ良さを感じさせてくれたのは音楽!
ドラマ時代からのテーマ曲と青島のコートがあれば、みるみる”踊るの~”世界へと誘ってくれるのでありがたいもの。
そして、お約束の小ネタも健在!
このあたりは長く見続けている人たちへのファンサービスかな?
「あの子がこんなに大きくなって」なんていうのもあるので、これまでの作品は見ておいたほうがより楽しめそう。

タグ:邦画 洋画
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コメント 4

あぁ

監督としてのイーストウッドも好きです。俳優としても。

お台場変わりましたよねぇ。道路も増えより便利に。
湾岸署も本当にできた時、感激でした。
by あぁ (2010-09-01 14:06) 

mikanpanda

*あぁさん*
イーストウッドは、俳優で一時代を築いた人だと思うけれど、監督でもいい作品が多いですよねー。
役者の魅力を出すのがうまいなぁといつも感心しちゃいます。

湾岸署、本当にあるんですよねー。
青島はいないけど(笑)。

nice!もありがとうございました。(^^)/

by mikanpanda (2010-09-03 21:57) 

いわしんぼ

蒲田行進曲のね、平田満さんがオナラするシーンがすごく好き。
確か「銀ちゃんの屁なら臭くないんだろ~!」とか何とか言って、小夏さんを泣かせるのよね、、、、あのシーンって年を取るほどシミジミわかる。最後の舞台的なエンディングで大好きだし、本当に名作だって思いました。

つか先生、風間さん、松坂さん、平田さん、あ、それに蟹江さん、誰が欠けても出来ない映画だね、同じ時代にこんなメンバーが揃うなんて、そしてそれを見れるなんて、なんて幸運なんだろうと、この映画に出会ったとき、そう思いました。

ダーティハリーはね、なんか凄く狂気的だとかでTVのロードショウでやっていても親が見せてくれませんでした。だから大人になったら絶対見てやる!って思っていたんだけど「大人になりすぎた?しっかり忘れていて。」なのでmikaさんに感謝♪ありがとう!よし見るぞ!スッキリするぞ!

by いわしんぼ (2010-09-04 07:46) 

mikanpanda

*いわしんぼさん*
『蒲田行進曲』は大人になって見ると、いろんな発見がありますねー。
「男って、ほんとにつくづくバカ」とか(笑)。
ヤスの小夏への屈折した愛情表現は、ある程度の年齢を重ねないとわからないかもしれないですね。(^◇^;)

『ダーティハリー』は、当時としては斬新だったんでしょうねぇ。
でも、今見ると、狂気はあれども驚くほどではありません。
現実のほうがよっぽど怖いかもー。


by mikanpanda (2010-09-07 19:07) 

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