Movie『20世紀少年 最終章～ぼくらの旗』 [映画・テレビ]
2008年８月30日に第１章が封切られた『20世紀少年』も、今回が３作目。
ついに最終章を迎えることに。
白い覆面をすっぽりと被った謎の男”ともだち”はいったい誰なのか…。
1969年、小学生のケンジ（唐沢寿明）は、仲間たちと原っぱで「よげんの書」と名づけた未来予想ごっこをして遊ぶ、どこにでもいるやんちゃな子供だった。
それから約30年後の世界では、空港爆破など、その「予言の書」どおりの出来事が次々と起こる。
たわいない子供の遊びだったはずが、なぜ人々を震撼させる事態になったのか。
それと同時期、”ともだち”を名乗る謎の男を教祖としたカルト教団が力をつけ始めていた。
2000年、最近ガスがばらまかれた「血の大みそか」をへて、”ともだち”の教団が世界を支配し始め、ついには”ともだち”は「世界大統領」として君臨するまでに。
そんななか”ともだち”は、「８月20日正午、人類は宇宙人に滅ぼされる」と新たな予言を発する。
一方、「血の大みそか」を機にバラバラになっていたケンジの仲間たちは、かつての遊び仲間であったと思われる”ともだち”と対決するために、徐々に集まり始めるのだが…。
浦沢直樹のコミックス全24巻の同名原作は、約50年にわたる物語。
これを映像化したシリーズも続き物の３部作として制作された。
１章と２章とは原作から大きく逸脱しない筋運び。
「原作とは違う結末」とうたった最終章（３章）で、長かった物語の有終の美を飾れるのかが今回いちばんの見どころ。
”ともだち”が誰なのかということも、もちろん見逃せない。
最終章の前半は、ケンジたち仲間が集まる過程を描く。
登場人物が多いのもあって、そのあたりは駆け足。
楽しみにしてた春波夫（古田新太）とマルオ（石塚英彦）の男気あふれるエピソードもごっそりカット。
原作ほど丁寧に描かれていない歯がゆさは残るけれど、時間には限りはあるのでこのあたりは我慢、我慢。
それよりも大事なことが。
原作は24巻もあったにもかかわらず、フラッグを立てて未回収のエピソードが多くあり、読み終えたあとに残ったのは達成感ではなく、置いてきぼり感だった。
映画でも同じことが起こったらどうしたものかというのが、２章を見たあとに抱いた懸念。
幸い、映画ではそのあたりをかなり回収できていたので、私の中の『20世紀少年』をやっと完結させてもらえた。
ケンジの唐沢寿明、オッチョの豊川悦司（白髪交じりの長髪でなぜあんなにステキなのか!?）、ヨシツネの香川照之、ユキジの常盤貴子などレギュラーメンバーの活躍に、ロボットや円盤も登場と、総製作費60億円を豪語するだけあって作りは派手。
２時間35分と長尺だけれど、飽きることなく見切ることができた。
秀逸だったのは、エンディングロール後のラスト10分。
ここでやっと”ともだち”の正体が明かされる。
（試写会ではこのラスト10分を流さなかったらしい）
”ともだち”という怪物が生まれたわけは、けっして他人事ではないと思い知らされる。
そして、”友達”の存在のありがたみも。
「終わりよければすべてよし」とはよく言ったもの。
それはいいとして、ラスト10分にどり着くまでが長い長いプロローグにすぎなかったという気になってしまったのは、良かったのか悪かったのか…。
ついに最終章を迎えることに。
白い覆面をすっぽりと被った謎の男”ともだち”はいったい誰なのか…。
＊ ＊ ＊
1969年、小学生のケンジ（唐沢寿明）は、仲間たちと原っぱで「よげんの書」と名づけた未来予想ごっこをして遊ぶ、どこにでもいるやんちゃな子供だった。
それから約30年後の世界では、空港爆破など、その「予言の書」どおりの出来事が次々と起こる。
たわいない子供の遊びだったはずが、なぜ人々を震撼させる事態になったのか。
それと同時期、”ともだち”を名乗る謎の男を教祖としたカルト教団が力をつけ始めていた。
2000年、最近ガスがばらまかれた「血の大みそか」をへて、”ともだち”の教団が世界を支配し始め、ついには”ともだち”は「世界大統領」として君臨するまでに。
そんななか”ともだち”は、「８月20日正午、人類は宇宙人に滅ぼされる」と新たな予言を発する。
一方、「血の大みそか」を機にバラバラになっていたケンジの仲間たちは、かつての遊び仲間であったと思われる”ともだち”と対決するために、徐々に集まり始めるのだが…。
浦沢直樹のコミックス全24巻の同名原作は、約50年にわたる物語。
これを映像化したシリーズも続き物の３部作として制作された。
１章と２章とは原作から大きく逸脱しない筋運び。
「原作とは違う結末」とうたった最終章（３章）で、長かった物語の有終の美を飾れるのかが今回いちばんの見どころ。
”ともだち”が誰なのかということも、もちろん見逃せない。
最終章の前半は、ケンジたち仲間が集まる過程を描く。
登場人物が多いのもあって、そのあたりは駆け足。
楽しみにしてた春波夫（古田新太）とマルオ（石塚英彦）の男気あふれるエピソードもごっそりカット。
原作ほど丁寧に描かれていない歯がゆさは残るけれど、時間には限りはあるのでこのあたりは我慢、我慢。
それよりも大事なことが。
原作は24巻もあったにもかかわらず、フラッグを立てて未回収のエピソードが多くあり、読み終えたあとに残ったのは達成感ではなく、置いてきぼり感だった。
映画でも同じことが起こったらどうしたものかというのが、２章を見たあとに抱いた懸念。
幸い、映画ではそのあたりをかなり回収できていたので、私の中の『20世紀少年』をやっと完結させてもらえた。
ケンジの唐沢寿明、オッチョの豊川悦司（白髪交じりの長髪でなぜあんなにステキなのか!?）、ヨシツネの香川照之、ユキジの常盤貴子などレギュラーメンバーの活躍に、ロボットや円盤も登場と、総製作費60億円を豪語するだけあって作りは派手。
２時間35分と長尺だけれど、飽きることなく見切ることができた。
秀逸だったのは、エンディングロール後のラスト10分。
ここでやっと”ともだち”の正体が明かされる。
（試写会ではこのラスト10分を流さなかったらしい）
”ともだち”という怪物が生まれたわけは、けっして他人事ではないと思い知らされる。
そして、”友達”の存在のありがたみも。
「終わりよければすべてよし」とはよく言ったもの。
それはいいとして、ラスト10分にどり着くまでが長い長いプロローグにすぎなかったという気になってしまったのは、良かったのか悪かったのか…。
2009-10-07 22:25
nice!(3)
コメント(5)
1章、2章ともにTVで放映していたのを録画するという
安上がり作戦決行中なので、3章もTV放映を待ちます。
そっか、トヨカワが素敵なのね(^_^)
個人的には香川照之ファンので観たいんだけどｖ
by pica (2009-10-07 23:58)
＊picaさん＊
テレビでもいいような気がします…。
地上派は途中でＣＭ入るのが好きじゃないけれど。
香川さんはいい役者さんですねー。
彼が出演しているというのは、見る見ないの選択肢を大きくします。
今回のヨシツネ役はちょっとイメージが違うんじゃないかと思っていたのですが、みごとに化けていました。
nice!もありがとうございました。(^^)/
by mikanpanda (2009-10-09 19:06)
あっ、行かれたんですね。
わたしも、１章２章と映画館で見てるので観に行きたいのですが……行きそびれ中
藤木くん出てるはずなのに。
あと、アマルフィが行きそびれ中
福山くん出てるのにぃ（あ〜あ）
by 理恵 (2009-10-11 21:56)
あぁ早く見たい！！
先日、児童館に着いたのにぽん太がベビーカーで曝睡しちゃってたので、児童文庫の中の20世紀少年を読みました。途中まで読んでいたので、うずうずウキウキがよみがえってきちゃって！！
早くまとまった時間が欲しいです。
by ねこかど (2009-10-14 14:39)
＊理恵さん＊
最終章も、藤木さんはちゃんとご出演でしたよぉ～。
映画の上映はまだ続きそうだから、終わる前に行けるといいですね！
nice!もありがとうございました。(^^)/
＊ねこかどさん＊
途中までだと続きが気になりますね～。
『20世紀少年』は巻数が多いから、ちょっとやそっとじゃ読み終えられないし。
私の場合は、TSUTAYAで大人借りでした(笑)。
nice!もありがとうございました。(^^)/
by mikanpanda (2009-10-15 19:15)