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『火垂るの墓』の舞台を訪ねて~西宮編その1 [映画・テレビ]

アニメ映画『火垂るの墓』iconの舞台になっているのは兵庫県神戸市・西宮市。
その舞台の今を歩くシリーズ(?)の西宮編。
今回は、清太と節子が、おばさんの家から海に出かけた道をたどってみた。
夙川(しゅくがわ)沿いを南下し、香櫨園浜(こうろえんはま)までのコース。

前回の神戸編と映画の簡単な概要についてはこちらに。


夙川河川敷緑地は、川全体が夙川公園として整備されている。
清太と節子が歩いたときは川のまわりは畑だらけになっていたけれど、戦後、約1000本の桜が川沿いに植えられ、現在は「日本のさくら名所100選」にも選ばれる都市公園。


夙川の上を走る国道2号線と夙川橋。
この道を清太と節子が渡るときは路面電車が通っていた。
路面電車が実際に走っていたのは1974年(昭和49年)まで。




国道2号線の南側は「夙川オアシスロード」の名前もついている。


夙川の河口。
奥に見えるのは、埋め立てられて造られた西宮浜。


清太と節子が遊んでいた香櫨園浜。
1965年(昭和40年)に汚染により閉鎖されるまでは、人気の海水浴場だったのだそう。
正式名称は「御前浜」(おまえはま)。


海水浴はできないけれど、夙川河口鳥獣保護区に指定されていて、たくさんの野鳥の姿を見ることができる。
上はユリカモメ。
下はオナガガモ。



海からの帰り道、兄妹が、看護師さんがお母さんと立ち話をしている姿を見かけたのが西宮回生病院。
西宮回生病院の創立は1907年(明治40年)。
この玄関は昭和初期に建造されたもので、入り口付近は阪神大震災の難を逃れた。
屋根以外は、アニメに出てくる病院の風貌とほぼ同じ。

西宮回生病院



西宮編その2に続く。


おまけ。
夙川公園にいたキジ白さん。


nice!(8)  コメント(10) 
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コメント 10

ねこかど

神戸はお散歩するのに楽しいコースがたくさんありそうでうらやましいです。うちの周辺は、それほど綺麗だったり楽しかったりする場所が少ないので・・・。
舞台ですが、福本伸一さん、テレビで見たことある方だなぁ〜、って思いました。ちょっと救いを見いだせない寂しいお話だったのですが、久しぶりの小さな舞台の雰囲気は楽しんできました!
by ねこかど (2008-01-29 16:24) 

あぁ

西宮回生病院が素敵です。
建造物としても美しい。
いつまでも残っていてほしいなぁ。
by あぁ (2008-01-29 22:47) 

oyabin

この映画は何度観ても涙が止まらないです・・・
こどもが出来てからは節子を見てると自分の子とかぶってしまい尚更です。

かなりリアルな背景描写がされていた映画だったのですね。
物語を辿る旅もいいですね。
by oyabin (2008-01-31 21:07) 

mikanpanda

お返事が遅くなってしまいごめんなさい。_(._.)_

*ねこかどさん*
神戸界隈はけっこう歩けるところが多いかもしれませんね。
ただ山と海の間が近いので、もれなくアップダウンがついてきますが。
いい調子で下っていると、帰りが登りで大変なことになる場合があります。(^^;

小劇場系の舞台までは、最近は手が広げられずにいるので…。
というか、好きだった劇団がいつの間にか大きくなってしまったというのもあるんですけれどね。
小さめの小屋でお芝居を見る楽しさってありますよね!

nice!もありがとうございました。(^^)/

*あぁさん*
西宮回生病院は入り口だけでなく、中も懐かしい建物でしたよ。
この病院は入院施設は建て直しているので、浜側から見ると映画に出てくる建物とはずいぶん違うのだけれど、入り口部分は映画とそっくりです。
ただ震災で屋根が壊れてしまったそうで、そこだけが違っていました。

nice!もありがとうございました。(^^)/

*レッドパラダイスさん*
レッドパラダイスさんのところはお嬢さんなので、『火垂るの墓』でつらくなってしまうのはわかる気がします。
子供がいなくてもつらいですから。(^^;
それでも、いろんな世代に見てほしい映画ではありますが。

|かなりリアルな背景描写がされていた映画だったのですね。

そうなんです。
かなり取材したうえでできた映画だというのが、歩いてみてよくわかりました。

nice!もありがとうございました。(^^)/

*理恵さん*
nice!をありがとうございました。(^^)/
by mikanpanda (2008-02-02 22:44) 

ayuna

こんばんは。
私も『火垂るの墓』は1回しかまともに見たことがありません。考えただけで、悲しくなってしまうので、なかなか見ようと思えません。
こうやって、映画の舞台になった町を歩く事ができて、すてきだと思います。実際の建物や、浜辺が映画にでてくるって知りませんでした。作る側の人は、そういうところも詳細に再現してるんですね。火垂るの墓の舞台が、兵庫県っていうことも知りませんでした!
by ayuna (2008-02-04 20:29) 

神戸はハイカラなイメージがするけど、
野鳥がいたり、静かな場所があるんですね。
by (2008-02-05 09:20) 

mikanpanda

*ayunaさん*
私も『火垂るの墓』は見るとつらくなるので、あまり見ないんですけどね。
悲しいお話ですよね。(:_;)

去年の9月に久しぶりにこの映画のテレビ放送を見たら、物語の舞台がかなり現実に即しているのに気がついたんです。
野坂昭如さんの体験を基にした小説が原作ということで、かなり資料集めをされたんでしょうねぇ。

nice!もありがとうございました。(^^)/

*とわさん*
神戸は海と山に挟まれた街なので、自然は豊富なんですよ。
家の近くのゴミ捨て場には「ネコやイノシシが荒らすので、ゴミは前日に出さないでください」という貼り紙がしてあるところがあります。(^^;

nice!もありがとうございました。(^^)/
by mikanpanda (2008-02-05 23:02) 

自然がたくさんあって、素敵な所ですね。
約1000本の桜が咲いたら、見事ですね。
by (2008-02-06 09:56) 

hinatama

神戸はやはりステキな街ですね。
『火垂るの墓』が西宮市だったとは知りませんでした。
あのお話はつらくて、何度見ても泣いてしまって。
今ちょっと、シーンを思い出してうるっときてしまいました。。
でも、きっとあのお話は特別なものではないんでしょうね。
戦争によってたくさんの悲劇があるのだと思います。

でも、とってもステキな街ですね~☆
by hinatama (2008-02-06 17:20) 

mikanpanda

*犀川さん*
夙川は桜の季節も本当にきれいなんですよ。
川沿いに4キロほど続く公園なので、歩いていける場所だったらしょっちゅう行ってしまいそうです。(^^;

nice!もありがとうございました。(^^)/

*chuziさん*
『火垂るの墓』は兄妹の家があったのが神戸・御影で、焼け出されて身を寄せることになったおばさんの家が西宮・夙川という設定になっているようです。
映画のなかに出てくる電車は阪急神戸線だし、清太が最期を迎えたのがJR三ノ宮駅だし、神戸に住んでいると見たことがある景色がたくさん出てきて、私も驚きました。

あの戦争で、家や家族を失った人は日本全国にたくさんいたことと私も思います。
ああいう悲劇を生まないためにも、平和を願いたいですね。

nice!もありがとうございました。(^^)/
by mikanpanda (2008-02-07 13:33) 

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