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映画を見よう!<2010年2月> [映画・テレビ]

2010年2月中に家で見た映画の覚え書き。
2月はバンクバーオリンピックがあったので少なめとなりました。

タイトル横の☆は、5つが最高。
4つがまた見たい。
3つが及第。
△は0.5を表します。
私の偏った趣味でつけてますので、どうぞよろしく。

『小森生活向上クラブ』(2008年 日本) ☆☆△
監督=片嶋一貴
出演=古田新太、栗山千明、忍成修吾、有森也実、豊原功補ほか
職場や家庭などのストレスをためながらも、日々を淡々と過ごすさえない中年・小森正一。
その彼が、通勤途中で無実の人を痴漢にでっち上げる女性と遭遇したことから事態は一変。
彼の中に眠っていた何かが目覚め、小悪党をひそかに退治するようになってしまう…。

室積光の『小森課長の優雅な日々』を原作としたブラックコメディ。
一市民が小悪党に制裁を加えるというストーリーなので、一種のカタルシスを得られるかと期待していたのだけれど、そうでもなく…。
古田新太を主演に据えるのならばもう少しやりようがあったのでは?

『つみきのいえ』(2008年 日本) ☆☆☆☆
監督・アニメーション=加藤久仁生
徐々に海面が上昇し、多くの建物が水没したある街。
おじいさんは、海面が上昇するたびに屋上に部屋を造り足し、そこで一人暮らしを続けていた。
ある日、お気に入りのパイプを下の部屋に落としてしまったおじいさんは、潜水服を手に入れて下の部屋に潜ることに。
そこでおばあさんがまだ生きていたころを思い出し…。

第81回アカデミー賞の短編アニメ映画賞受賞作品。
絵と音楽だけで描かれた15分足らずの小品。
(日本版では長澤まさみのナレーション入りもあり)
温かみのある絵が心にしみる。
家とともに、そこで人生を積み上げてきたおじいさん。
そこに大きなうねりはないけれど、決して後悔はない…そんな潔さがほっとさせてくれる。

『ハリーとトント』(1974年 アメリカ) ☆☆☆☆
監督=ポール・マザースキー
出演=アート・カーニー、エレン・バースティン、チーフ・ダン・ジョージほか
妻に先立たれた72歳のハリーは、愛猫トントとニューヨークのアパートで気ままに二人暮らし中。
ある日そのアパートが取り壊されることになり、住まいを失ったハリーはトントともに長男の家に移り住む。
が、どうにも居心地がよくない。
またもやトントともに、シカゴの娘に会いに行くことにするのだが…。

主演のアート・カーニーが第47回アカデミー賞主演男優賞を受賞した作品。
ニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルスとアメリカを横断するロードムービー。
やや偏屈だけれど、そのじつ誰に対しても分け隔てなく接することができるハリーが魅力的。
私もトントのように愛猫にハーネスをつけてお散歩してみたかった!(☆半分はトントに)

最後は映画館で見た作品。
図書館で借りた伊坂幸太郎の原作を、読み終えたタイミングで公開になったので、映画のほうも見てみました。

『ゴールデンスランバー』(2009年 日本) ☆☆☆△
監督:中村義洋
出演:堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとり、香川照之ほか
杜の都・仙台で、地元凱旋パレード真っ最中の首相が、突然の爆発に巻き込まれて死亡。
ちょうどその現場近くでは、宅配ドライバーの青柳が、大学時代の友人・森田に呼び出されていた。
再開を喜んだのもつかの間、青柳は森田に「とにかく逃げて、生きろ」と忠告を受ける。
そして、青柳の身に覚えのない容疑からの逃亡劇が始まった…。

golden.jpgタイトルのゴールデンスランバーとは「黄金のうたたね」という意味で、BEATLES最後のレコーディングとなったアルバム『Abbey Road』に収録されている”Golden Slumbers”から。
劇中、登場人物が何度かこの曲を口ずさむ、いろいろな意味で重要な曲。
BGMとしても流れるこの曲が、ポール・マッカートニーの歌声ではなく、斉藤和義のカバー曲だけだったのはなんとも惜しい。
斉藤のカバーも悪くはなかったのだけれど、オリジナルで聞きたかった。
単行本500ページ近い長編を原作としているので、駆け足だったり唐突だったりという印象はあれども、2時間強にうまくまとめていたのにはびっくりした。
主演の堺雅人は裏切らないし、その父親役の伊東四朗は出番が少ないわりにはおいしいところをかっさらっていくし。
ほかの配役に関しても「よくできました」。
ミステリーや逃亡劇のドキドキ感よりも、甘酸っぱい思い出のほうが勝る、ある意味、青春映画。



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コメント 3

にゃん

こんばんは~。
ゴールデンスランバー、気になりつつも、もしハード系だったら
今ちょっと気分じゃないし・・・と思っていたところです。
『ミステリーや逃亡劇のドキドキ感よりも、甘酸っぱい
思い出のほうが勝る、ある意味、青春映画。』という
くだりで、私も鑑賞決定~。
斉藤和義さんは、遥か昔、FM802で「君の顔が好きだ」が
ヘビーローテーションになって以来、なんとなく気に入っている歌い手さんですが、
映画のBGMでは私も同じ感想を持ちそう(笑)。
彼は、熱烈なビートルズファンで、ビートルズを題材にした曲も
けっこう作っています。
by にゃん (2010-03-15 20:03) 

pica

「ゴールデンスランバー」は観て、実は私もブログで
ちょっぴり触れました。
「うまくまとめた」ということは原作に沿ってるんですね。
原作と違うんじゃないかって、勝手に思ってた私(笑
評価の☆☆☆△は同感です(^_^)
by pica (2010-03-15 22:55) 

mikanpanda

*にゃんさん*
斉藤和義の”Golden Slumbers”は、BEATLESをリスペクトしている感じは伝わってきたので、本当に悪くはなかったんです。
でもねぇ…。
映画では『Abbey Road』のジャケット写真すら出てこなかったので、なぜ”Golden Slumbers”なのかが希薄になっている感じを受けました。
本家版を使ってしまうと、著作権がかなりかかるのかなぁなんて大人の事情を鑑みたりはしていますが。(^0^;)
サスペンス映画というよりは青春映画です、私の中では(笑)。
で、映画は悪くないけれど原作のほうがおもしろいかも~。

*picaさん*
picaさんも映画を見られたんですねー。
もちろん原作どおりではない部分はあるのですが、基本ラインは原作どおりなんですよぉ~。
原作のイメージを大きく損なわない映画でした。
picaさんも☆☆☆△評価でうれしいで~す。(*^O^*)

nice!もありがとうございました。(^^)/

*あぁさん*
*DSilberlingさん*
nice!をありがとうございました。(^^)/

by mikanpanda (2010-03-16 21:59) 

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