IL DIVO、来日ツアー [音楽]
ドイツで行われたサッカーワールドカップで彼らの存在を知って以来、すっかりお気に入りアーティストになったIL DIVO。
IL DIVOとは男声4人のボーカルグループ。
メンバーは、スペイン出身のカルロス・マリン(Carlos Marin バリトン)、スイス出身のウルス・ブーラー(Urs Buhler テノール)、フランス出身のセバスチャン・イザンバール(Sebastien Izambard ポピュラー歌手)、アメリカ出身のデイヴィッド・ミラー(David Miller テノール)。
デビューそのものはイギリスだけれど、出身はそれぞれ違い、母国語も別と国際色豊かなメンバーで構成されている。
しかもアルマーニのスーツを着こなすイケメンぞろい。
もちろん、実力・経験とも申し分なし。
そんなIL DIVOの来日ツアーに行ってきた。
彼らの歌は、ポップスとオペラが融合した”ポペラ”と表現されている。
テノールのウルスとデイヴィッドの声は透明で美しく、ポップス出身のセバスチャンは甘い歌声、そこに最年長であるバリトンのカルロスが深みと張りのある声で包みグループの屋台骨を支える。
ひとりひとりの力量はもちろんのこと、4人のハーモニーがそろったときの荘厳さと言ったら…。
このツアーに臨むまでに何度もCDを聴きDVDも見たけれど、LIVEで見る彼らのすばらしさはそれをはるかに超えるものだった。
人間の声以上に表現できる楽器って、ないのかもしれない。
そう感じさせてくれるパワーが彼らの歌声にはあった。
また、MCをすべて日本語で通したデイヴィッドをはじめ、ほかのメンバーも「愛しています」「おおきに」(大阪公演だったので)など日本語を交えつつ、英語で話すときは英語が得意ではない日本人のためにできるだけゆっくり話してくれるなど、歌だけではなく、いろいろな面から観客を楽しませたいという気持ちもひしひしと伝わってきた。
舞台上のIL DIVOは、それはそれは紳士で真摯なプロフェッショナルなグループ。
そして、努力を怠らないイケメンには、天は二物を与えてくれていた。
IL DIVO『LIVE AT THE GREEK THEATRE』
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