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『エビ大王』(シアターBRAVA!) [演劇・ミュージカル]

2005年最後の観劇は、筧利夫が新たに立ち上げたプロジェクト「Team ARAGOTO」による『エビ大王』。
原作は、2002年ソウル公演芸術祭作品賞、戯曲賞を受賞した作品。

古代朝鮮を統治するエビ大王(筧利夫)は王の座を譲れる男子の誕生を願うが、生まれるのは女子のみ。
7番目に生まれた子供も女子とわかり、この娘(成長後・サエコ)を川に捨ててしまう。
ある日、天の使者(橋本じゅん・河原雅彦)から死期を告げられる大王。
どうしても息子を授かりたい大王は、使者と奇妙な取引を結んだ。
王の代わりに、連日倍々ゲームで国民が死ぬ。そうすれば大王の寿命は延びると…。

筧利夫は、やっぱり舞台のほうが魅力的な人だと思う。
エゴの塊の愚かな王をときに激しくときにせつなく演じ、存在感たっぷり。
複雑な運命を背負った娘役のサエコは、これが初舞台なのだとか。
難しい役を体当たりで頑張っていて好感がもてた。
その娘の夫役としては佐藤アツヒロが登場。
劇団☆新感線などの舞台で鍛えられているから、立ち回りがあっても安心して見ていられた。
どんどんいい舞台役者になっていくよねぇ。
そして、エビ王の6番目の娘役の佐田真由美のスタイルのいいこと!
今回、メインの男優さんがわりと小柄なのもあって、そのスタイルの良さがとても際立っていた。
あれなら、花沢類が惚れるのも無理ないや(笑)。
さらに忘れてはいけない天の使者を務めた橋本じゅん・河原雅彦の天下無敵のコンビ。
この天の使者は、シェイクスピアの『真夏の夜の夢』でいえばパックのような存在。
物語の大事なキーマンであり、引っかき回し役であり、重い筋運びの中でひと息つける存在であり…。
かなり自由にやっていたようだけど、原作ではあそこまで自由じゃないように思うんだけどどうなんだろう。

ところで、私が見たのは大楽だったので、カーテンコールのときに「かっぱえびせん」(『エビ大王』のタイトルにちなんで)に出演者のサインが入ったものが配られた。
私がいただいのが、エビ大王の妻と、捨てられた娘を育てた老婆のふた役をこなした円城寺あやさんのもの。
2005年最後の観劇にラッキーなことがあってうれしい。
もったいなくて食べられないなぁ(笑)。


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