1995.1.17 [日記・雑感]
1995年1月17日、私は友人と香港にいた。
その日はちょうど日本に戻る日で、ホテルのテレビをつけるとBBCのニュース番組が日本で起きた地震について報じていた。
場所は神戸。
第一報だったらしく、壁に亀裂が入ったビルが映る程度で、友人と「関西でも地震ってあるんだねぇ」なんてのんきなことを言いながら見ていた。
ホテルをチェックアウトしたあと、空港へはタクシーで向かった。
車内で運転手さんに、日本で地震があったのを知っているかと言われる。
テレビで見たことを告げると、「4人亡くなったらしい」と運転手さんが教えてくれた。
死者が出たことに驚く。
成田へ向かう飛行機はJALだった。
機内では、NHKの朝7時のニュースを録画したものが流されていた。
かなり大きな地震が起きたようだというのは感じられたけれど、その時点ではまだ事態の深刻さはわからなかった。
事態がようやく飲み込めたのは成田に着いてから。
空港内にあった大画面にニュース映像が映し出されていた。
衝撃的だった。
大きなビルが、高速道路が倒れている…。
数日離れていた間に日本は壊れたのかと思った。
被災地の神戸は旅行したことがあるだけの土地だったけれど、20歳の誕生日を迎えた場所だったので、私にとっては思い入れのある街だった。
あれから10年の月日が流れた。
その神戸に私はいま暮らしている。
これは10年前にはまったく予想のできなかったこと。
同居人は罹災者で、烈震を体験し、街が壊れた様子を見、水もガスも出ない日々を神戸で過ごしている。
彼が体験したことを、私がきちんと理解するのは難しいと思う。
ただ、いつ大地震が来てもおかしくないと言われる東京で生まれ育った私は、祖父母が1923年の関東大震災を経験しているのもあって、地震の被害を受けるというのは人ごとではない。
災害は、いつ、誰のもとに起こるかわからないのだから。
10年前に地震が起きた時刻と同じ5時46分、神戸市内は冷たい小雨が降っていた。
それから数時間後、空には大きな虹が…。
阪神・淡路大震災で亡くなられた6433人の方のご冥福を祈りたい。
17日は5時30分に目覚ましをセットして、起きていました。
前日からの雨がまるで涙雨の様でしたね。
西宮ではちょうど黙祷の5分前に雨が上がりました。
10年前のこの時間、私達家族はタンスの下敷きになり、しばらく何が何だか判らない状態でした。
子供二人は幸運にも軽いタンスの下敷きだったので、目も醒めませんでした。
相方がタンスの角で腕を打撲した程度の怪我で済みました。
その後、6時過ぎ。少し明るくなったのを見計らって外に出てみると、至る所で家やアパートが倒れて、埃が舞っていました。
戦場って、こんな感じかなあって思ったものです。
はや10年。
朝の来ない夜はない、と言うコトバを思い出しました♪
by KAZZ (2005-01-18 22:14)
あの震災では、家具などによって圧死した方も多いそうですね。
うちの彼は、壊れた家から出られなくなったおばあさんを助け出す手伝いなどもしたようです。
NHKの震災関連の番組をちょこちょこ見ていたのですが、私の住まいのすぐ近くも映っていました。
そういえば、大きなカメラをかついでいる人を見かけていたんですよ。
実際に経験していなくても、知っている場所だと、震災時の様子を見ると感じるものは違ってくるもんですね…。
HAT神戸にある「人と未来防災センター」には行かれたことがありますか?
震災を経験していないチビちゃんは連れていってあげるといいかも。
でも、幼稚園生じゃ怖く感じちゃうかなぁ…。
私は甥っ子を連れていったことがあります。
兵庫県内の小中学生は、カードを見せると入場無料だそうです。
by mika (2005-01-18 23:27)
いつかお話したかもしれませんが、あの前日までスキーで北海道におりました。
チェックアウト時に宅急便待ちの荷物の送り先を眺めながら、「関西の人が多いね。」と主人と話していたのを覚えてます。
翌朝、テレビをつけたら町が燃えていました。
いまだに、あの荷物の持ち主の方たちはどうなさったかなと思います。
今期ドラマの「救命病棟24時」では、東京23区に大地震が起きたという想定です。
ドラマの中にでてきた「遠くても千葉や埼玉まで歩いて帰らないといけない。」という帰宅難民の姿に、家族全員千葉都民なので思わず3人で顔を見合わせてしまったものでした。
そんな日が来ないことを願いつつ、でも、覚悟してないといけないのでしょうね。
KAZZさん>
勝手にお名前存じ上げてます。
震災経験なさったのですね。
「朝の来ない夜はない」といのは、私の好きな言葉なのですが、いつにもまして心に染みました。
by ともみ (2005-01-19 13:01)
『救命病棟24時』は、前シリーズが好きだったのもあって私も見ています。
でも、本当の震災を経験しているうちの彼は見れないそうです。
違う部屋でゲームをしていました。
そういうことはよくあるんだけど、やっぱり申し訳ないから、来週からは録画していないときに見ようかなぁって思っています。
by mika (2005-01-20 12:01)
>でも、本当の震災を経験しているうちの彼は見れないそうです。
やはりそうなんですね。うちでも関西はじめ震災を経験された方は、どんな気持ちで見ているのかなって話してました。
未経験の私たちでさえ、怖くて考えさせられる映像だったでしょ。
医師の知り合いやかかりつけの先生など、彼らだったらどう対応するのだろうかとかも考えちゃいました。
救命やってる先生もいて話を聞いたことがありますが、普段でも本当に大変な現場ですよね。
by ともみ (2005-01-21 14:18)
震災から10年たち「だいぶ忘れてきた」と本人は言っていましたが、やっぱりドラマとはいえイヤみたいです。
「10年たって区切りをつけた人や、やっと忘れてきた人もおるだろうに、なんで今やるん?」と言っていました。
CXとしては10年たったからこその企画なんでしょうけどね。
ドラマ制作には、東京都や、神戸にある「人と未来防災センター」も協力しているようだから、それなりにちゃんと向き合おうとしているようだけど…。
震災未経験の私としては、東京で起こっているというのは自分の中でリアリティをもちやすいので、いろいろなことを考えつつ見ています。
by mika (2005-01-21 21:29)