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『ミュージカル シンデレラストーリー』(シアター・ドラマシティ) [演劇・ミュージカル]

1月以来、久しぶりに舞台を見に大阪・梅田へ行ってきた。
楽しんできたのは『ミュージカル シンデレラストーリー』。
誰もが知っている、あのガラスの靴が出てくるシンデレラの物語を、第三舞台の主宰者・鴻上尚史が脚本化したもので、今回が再演(私は初見)。
大人も子供も楽しめるというのがウリらしい。

私が舞台や映画を見に行く場合は、作品そのものというよりは、誰か特定のターゲットがいることが多い。
そのターゲット、今回は、シンデレラの継母役の池田成志と、宮廷大臣役の元新感線の橋本さとし。
そして、シンデレラのお父さん・宮廷のネズミ・魔法使いの3役をこなしたデーモン小暮閣下も!

池田成志という役者さんは、なんだか見るたびに違う顔をしているような気がする。
テレビドラマにはあまり出ていないのでわからない方のために書いておくと、ライフカードのCMでオダギリジョーが「憧れ」ている猫田主任がその人。
かっこいい大人の男だと思う。
でも、この舞台では、シンデレラをいじめる継母役をドレスを着て生き生きと演じていた。
ちょっと野太い声の女の人に見えるんだよねぇ、これが。
そのうえアドリブの炸裂ぶりといったら…。
アドリブで泣いてしまった、おかしくて。

橋本さとしを見たのは新感線を抜けて以来だったけれど、元気そうでよかった。
『ミス・サイゴン』などの正統派ミュージカルにも出演するようになったせいか、歌もうまくなっていたし。
デーモン閣下は思ったより小柄だった。
それなのに歌声はパワーがあって、のびやか。
いい声しているよねぇ。
できたら、もうちょっとロックテイストの曲も聴きたかったなぁ。

忘れてはいけない、シンデレラ役の大塚ちひろちゃんと王子役の浦井健治くんのおふたり。
ちひろちゃんも浦井くんもアニメのヒロイン・ヒーロー系の声で、シンデレラと王子にうってつけ。
まわりがあまりに濃いから、ふたりが出ているとさわやか~な雰囲気に。
とくに歌っているちひろちゃんはかわいらしかった。

ところで、こういったアドリブの多い舞台だと、その地域にあったアドリブというのがあるものなんだけど、大阪公演だと、その多くは吉本新喜劇からとられることが多い。
『シンデレラ』でも、関西ローカルのCMからと吉本新喜劇からの台詞がいくつか入ってた。
そのなかで、いちばんウケていたのはデーモン閣下扮する魔法使いの「ごめんくさい」(「ごめんください」じゃないよ)。
ウケることを、客席が”どっとわく”なんて表現するけど、本当に地響きのように「どぉ」って言うものなんだね。
吉本DNAの流れていない私はその中に入れず、少し寂しくそんなことを考えていた。

子供も楽しめるというだけあって、本当に肩の凝らないミュージカル。
でも、子供だましではない。
これから秋にかけては舞台を見る機会ががぜん増えるので、肩慣らしにはちょうどよかったかも。
楽しい舞台だった。


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コメント 2

やまだより

猫田主任がドレスを着てアドリブ炸裂!?
どんな炸裂ぶりなのか、見てみたいですわ(*^^*)
その地域にあったアドリブがあるというのも面白いですね。
ところで、「Musical Baton」という企画のバトンを受けたのですが、次のバトンにmikaさんを指名してしまいました。
受け取りは自由です。で、よろしかったら受け取ってくださいな。
詳しくは・・・長くなるので、お手数ですが記事を読んでみてくださいます? →blog/塀の上から<a href="http://yamadaclub.blog7.fc2.com/" rel="nofollow">http://yamadaclub.blog7.fc2.com/</a>

by やまだより (2005-06-25 01:28) 

mika

オリコカードのCM、長いバージョンでは「オレと天下をとらないか」とオダギリジョーの肩を抱いている、あの猫田主任です。
ドレスです。
楽しそうにシンデレラをいじめていました(笑)。
彼は歌もなかなかうまいんですよ。

「Musical Baton」の存在は知っていました。
回ってくるもんなんですね~(笑)。
こういうものって、深く考えずにノリだよねって思うほうなので(笑)、ありがたくバトンを受け取りますね。
ありがとうございました。

by mika (2005-06-25 23:05) 

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