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『鈍獣』(新神戸オリエンタル劇場) [演劇・ミュージカル]

小劇場界の重鎮的な存在になりつつある3人、生瀬勝久・池田成志・古田新太が<ねずみの三銃士>として企画した舞台。
3人が出演するだけでなく、その脚本を宮藤官九郎(クドカン)、演出を河原雅彦がするというのだから見逃すわけにはいかない。
運良く、大楽である神戸公演がとれたので、わくわくしながら行ってきた。

作家・凸川(池田)の行方がわからなくなった。
凸川について取材する担当編集者(西田尚美)は、その中学時代の同級生を訪ねることにする。
そこに居合わせたのは、地方都市で何軒かの飲食店を経営する江田(古田)、江田の店の常連であり江田・凸川と友人の岡本(生瀬)、江田の愛人である順子ママ(野波真帆)、お客からホステスになったノラ(乙葉)。
江田の経営する店に、ノラを気に入った凸川が最近まで足繁く通っていたことがわかるが…。

1幕目は笑っているうちに終わってしまった。
休憩を挟んでの2幕目は、だんだんと笑えない展開に。
ミステリーなのか、ホラーなのか。
そして、いじめる側といじめられる側、心が鈍い獣-鈍獣-なのはいったい誰なのか。
あまり救いがなく舞台は終わっていく。
いろんな意味でインパクトのある舞台だった。

<ねずみの三銃士>の3人は百戦錬磨なので、それなりのものを見せてくれるのは当然。
それに対して、舞台経験がない女性3人(西田だけ2回目)がどうかちょっと心配だったけど、3人ともいい味を出していた。
大楽を見たので、だいぶこなれたのかなぁ。
とくに野波真帆の、東京のコらしい言葉が心地よかった。
言葉づかいはかなり悪いんだけど(笑)。

大楽は、大楽ならではの雰囲気があってやっぱりいいもの。
カーテンコールにはお楽しみが多いし、今回は演出家も神戸に駆けつけていた。
ただ、楽狙いでチケットをとろうとすると、激戦で見逃す危険が高いのが難点なんだよねぇ。


タグ:演劇
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