SSブログ

午前十時の映画祭 [映画・テレビ]

1950年から70年代の外国映画50本を、1年かけて、全国の映画館25か所で上映するという企画『午前十時の映画祭』
”何度見てもすごい50本”のサブタイトルどおり、『雨に唄えば』『アラビアのロレンス』『ウエスト・サイド物語』『ゴッドファーザー』と、ラインナップは、か・な・り豪華!
そのなかから、『ローマの休日』を見てきました。

『ローマの休日』(1953年 アメリカ
監督=ウィリアム・ワイラー
出演=オードリー・ヘプバーン、グレゴリー・ペック、エディ・アルバート
roman-holiday.jpgヨーロッパの小国の王位継承者であるアン王女は、欧州各国を親善旅行で訪れていた。
ローマでも公務を無難にこなしていくアン。
だが実は、彼女はこれまでのハードスケジュールで疲れやストレスがたまりにたまっていた。
主治医に鎮静剤を投与されるものの、気の高ぶりからか逆に目がさえてしまった彼女は、こっそり夜の街へと繰り出してしまう。
ところが、途中で主治医の薬が効力を発揮し出し、ベンチをベッド代わりに寝入ってしまうアン。
そこへ偶然通りかかったアメリカ人の新聞記者ジョーは、彼女を一国の王女であることも知らずに自分のアパートで休ませるのだが…。


母がオードリー・ヘプバーンが好きだったので、『ローマの休日』は子供のときから数え切れないくらい見た作品。
ただ、それはテレビ放送でのこと。
家でも映画は見るけれど、正直「映画館で見るのとイコールではない」という持論を展開している(そんな大げさなものではない)身としては、一度は大きなスクリーンで見てみたい女優さんの筆頭がO・ヘプバーンでした。

その夢がついにかなったのです!
大画面で見るオードリーは、気品があってヨーロッパのプリンセスにぴったり。
それでいて冷たい感じがしないのが彼女の大きな魅力。
その表情を思い出すだけで幸せな気持ちになれます。
 
舞台となっているローマの風景もすてきだし、相手役のG・ペックも長身のオードリーと並んだところが絵になります。
醸し出す雰囲気もただの美男子ではなく、お人好しで嫌みがなし。
そして、子供のころから好きでした、友人のフォトグラファー役のE・アルバート。
大人になって改めて見ても、映画のいいポイントゲッターになっています。

コミカルでドタバタしたシーンの多い前半から、ラストはしんみり。
ひと時の”休日”を終えたアン王女のラストシーンは、台詞も含め、凛とした美しさが一幅の絵画のように心に残ります。

ありがとう、『午前十時の映画祭』。
いい企画なので、ぜひ継続してほしいです。
できたら上映映画が増えるとなおありがたい…。

タグ:映画 洋画
nice!(2)  コメント(8) 
共通テーマ:映画

nice! 2

コメント 8

あぁ

子供の頃の記憶では、カラー作品でした。
大人になって観たらモノクロで驚きました。
でもまだ、鮮やかな印象で記憶されたままです。
by あぁ (2010-08-19 11:35) 

とわ

最近は映画を観る機会もありませんが、
むかし観た映画は今も鮮明に思い出せます。
テレビでも放送することがあるからかしら(^o^)
by とわ (2010-08-21 21:02) 

mikanpanda

*あぁさん*
美しい映画なので、モノクロという感じがしないですよね。
きっと脳内で彩色しちゃっているんでしょうねー。

nice!もありがとうございました。(^^)/

by mikanpanda (2010-08-22 18:40) 

mikanpanda

*とわさん*
『ローマの休日』はデジタルリマスタリングされたので、さらに美しく甦ったんですよ!
そのデジタルリマスタリングしたあとの映像を、数年前にテレビで放送していました。
また放送があるかもしれませんね!

nice!もありがとうございました。(^^)/

by mikanpanda (2010-08-22 18:43) 

いわしんぼ

子供の頃は判らなかったことが、大人になったなると、何となく判ってきて、不思議と何度も見れて、何度も別の感情で、その上泣ける・・・のが、このローマの休日の不思議さです。特に、髪を切るシーン、ジェラードを買って、真実の口に驚き、ベスパで疾走するシーン。今ならば、プリンセスの彼女の心情がヒシヒシと伝わるのだけれど、子供の頃はせいぜいジェラードってソフトクリームより美味いの?って程度。アホで食いしん坊*な子でしたから、、、( ´(ェ)`)だけど、何度見ても、その都度、思い思い、持ち合わせの想像力で物語に参加できる映画って中々ないと思うの。そう思うとやっぱり名作だなぁ。。。

ps,
午前十時の映画祭・・・いいですねぇ
そう言えば、メーカーでデザインを担当している友人が言っていました。本当の色が見れるのは、午前10時から11時の間のせいぜい1時間だけ・・・なんですって。だから大切なプレゼンや試乗会はその時間に狙ってやるのだとか・・・映画って夜のイメージがあるけれど、朝の清清しい時間にドップリ非日常に浸るのも・・・いいなぁ

オードリーもいいけど、私はゴットファーザー見たいなぁ。あの難解な組織図も相関図も今なら理解できるかな・・・。あらためて見直して、ドップリ浸りたいのら~、らりらり~。

by いわしんぼ (2010-08-27 07:18) 

mikanpanda

*いわしんぼさん*
真実の口から手がとれなくなってしまうシーンは、グレゴリー・ペックのアドリブなんだそうですねぇ。
そう思いながら見ても、オードリーはアン王女らしく驚いているからすごいなぁと。
自分だったら、絶対、素になりそう。
だから私は女優じゃないわけだけど(笑)。

「本当の色が見られるのは午前10時から11時」なのは知りませんでした。
たしかにお昼になると日の光が強すぎるし、夕方だと赤みが強くなるしで、お昼前ぐらいがちょうどいいあんばいなんでしょうねぇ。
写真を撮るときの参考にさせていただきます。
(そんなたいそうなものは撮っていないけど)

『ゴッドファーザー』は私もそれなりの年になってからは見ていないので、今見たらまた違うでしょうねぇ。
「午前10時の映画祭」のなかで私が「見たかった~」と思ったら『スティング』です。
このためだけに里帰りしようかと思ったほど。(^0^;)

by mikanpanda (2010-08-29 23:02) 

いわしんぼ

スティング!私もちゃんと見たい♪
レッドフォードが美しいんですよね。それにポールニューマンの・・・・自転車の逆さ乗り。
・・・と、この辺は覚えているのですが、肝心の詐欺の部分のカラクリが私ね、まだ幼すぎて付いていけなかったの。ビリヤード知らなくてハスラー見てるみたいな感じ。
だから私もちゃんと見たい!!ちゃんと騙されたい!

ps,すみません
鉄人の記事のコメントに、ウッカリ自分の名前を入れるの忘れてました、、、ごめんなさい。
by いわしんぼ (2010-09-04 08:21) 

mikanpanda

*いわしんぼさん*
『スティング』は、いちばん最初に見たのは小学生か中学生だったと思うのですが、「なんておしゃれなお話なんだー」という印象が残っています。
その何年後かに見て、けっこうストーリーは覚えていました。
でも、オチがわかっていてもおもしろい。
小粋なんですよね~。
大きなスクリーンで見たい映画のひとつです。

by mikanpanda (2010-09-07 19:11) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。