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映画を見よう!<2010年4月> [映画・テレビ]

4月に見た映画の覚え書き。
タイトル横の☆は5つを最高とした星取りです。
まず映画館で見たものから。

『アリス・イン・ワンダーランド』(2010年 アメリカ) ☆☆☆△
監督=ティム・バートン
出演=ミア・ワシコウスカ、ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター
19歳になったアリスは、ある日、好きでもない相手から突然プロポーズされてしまう。
困惑する彼女の視界に飛び込んできたのは、ベストを着た白うさぎ。
思わずうさぎを追いかけ、穴に落ちてしまったアリスがたどり着いたのは、アンダーランドと呼ばれるあのワンダーランドだった。
そこでアリスは、彼女の帰りを待ちわびていた奇妙な住民たちと出会う…。

3D映画を初体験。alice.jpg
3Dというとディズニーリゾートのアトラクションのイメージが強く、ウリは画面からの映像の「飛び出し」なのかと思っていたら、実際は背景に奥行きが生まれ、より映像が立体的になるものだった。
T・バートンが描くアリスの不思議な世界は、美しいけれどどこかシュール。
また、赤の女王が『千と千尋の神隠し』の湯婆のようだし、アリスも同じく宮崎アニメのヒロインを彷彿とさせ、さらに満開の桜並木も登場と、日本人としてはにんまりしてしまうような演出がそこかしこにあり。
マッドハッター役のJ・デップは、瞳孔開きぎみな風貌で例によって怪演。
アリス役のM・ワシコウスカは独特な雰囲気があっていいのだけれど、もう少し演技力が欲しいところ。

ここからは家で見た作品。
『アリス・イン・ワンダーランド』を見たら、「人間」の姿をしたジョニー・デップが見たくなっちゃいました(笑)。

『シークレット・ウインドウ』(2004 アメリカ) ☆☆☆☆
監督=デヴィッド・コープ
出演=ジョニー・デップ、ジョン・タートゥーロ、マリア・ベロ
湖畔に立つ別荘で新作小説を創作中のベストセラー作家モート・レイニー。
だが彼は、妻エイミーとの離婚調停に身を削られて執筆活動も行き詰まり、スランプに陥っていた。
そんなある日、モートのもとにジョン・シューターと名乗る正体不明の男が訪ねてくる。
そしてシューターは、モートが自分の小説を盗作したと詰め寄るのだった。

スティーヴン・キングの『秘密の窓、秘密の庭』を原作としたサイコサスペンス。
いかにもS・キングなストーリーなので、わりと早い段階でオチはわかってしまったのだけれど、それを見届ける作業がけっこう怖い。
主演のJ・デップは存在感たっぷり、つきまとうシューター役のJ・タートゥーロも不気味さいっぱい。
ただ、良くも悪くもJ・デップありきの作品かも。

『フロム・ヘル』(2001年 アメリカ) ☆☆☆△
監督=アルバート・ヒューズ、アレン・ヒューズ
出演=ジョニー・デップ、ヘザー・グレアム、イアン・ホルム
メアリ・ケリーと仲間の5人の娼婦たちは、ホワイトチャペルで身を売ってなんとか生きていた。
しかしある夜、仲間のひとりが喉をかき切られて殺されてしまう。
さらに立て続けにもうひとり…。
この連続殺人事件の捜査を任されたのはアバーライン警部。
ところが思わぬ妨害もあり、捜査は遅々として進まない…。

英・ロンドンで1888年に実際に起きた、未解決の連続殺人事件”切り裂きジャック”をモチーフとしている。
猟奇的な事件なのでグロさがあり、映画館では絶対に見られない作品(苦笑)。
J・デップ演じる警部はあることがきっかけで心の中に闇を抱えているため、ときに退廃的でセクシー。
ヒロインのH・グレアムは娼婦にしては清潔すぎで、あまり感情移入できなかった。

『ブーリン家の姉妹』(2008年 イギリス/アメリカ) ☆☆☆☆
監督=ジャスティン・チャドウィック
出演=ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソン、エリック・バナ
国王ヘンリー8世は、王妃との間に男子が生まれず焦りを感じていた。
そこに目を付けた新興貴族のトーマス・ブーリンは、長女アンを王の側室に仕立てようと画策する。
ところが、ヘンリーが見初めたのは結婚したばかりの次女メアリーだった。
王の寵愛を横取りされてしまったアンは、しだいにメアリーに対して嫉妬と憎しみを抱き始めるのだった…。

16世紀のイングランドを舞台とした歴史劇。
私の好きな若手女優N・ポートマンとS・ヨハンセンががっぷり四つに組んで、これまでのイメージにない役に挑戦。
姉妹ならではの複雑な愛憎を、気品のある美しい衣装・重厚感のあるセットでテンポよく描いていて引き込まれる。
イギリス王家の歴史をさらに紐解いてみたくなった…。

『羅生門』(1950年 日本) ☆☆☆☆
監督=黒澤明
出演=三船敏郎、京マチ子、 志村喬、森雅之、千秋実
都にほど近い山中で、貴族の女性と供回りの侍が山賊に襲われた。
そして侍は死亡、事件は検非違使によって吟味されることとなる。
ところが、山賊と貴族の女性の言い分は真っ向から対立。
検非違使は、思案のうえ霊媒師の口寄せによって侍の霊を呼び出し証言を得るが、それもまた、ふたりの言い分とは異なっているのだった…。

芥川龍之介の『藪の中』をもとに映像化されたモノクロ作品。
1951年のヴェネチア国際映画祭グランプリを受賞し、黒澤明の名を世界に広めるきっかけとなったことでも有名。
三船敏郎のような野性味ある男性は、日本では絶滅しつつあるのかも。
みごとな羅生門のセットと豪雨が、物語に陰影を与えていて白眉。

タグ:映画 邦画 洋画
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いわしんぼ


いいなーアリス♪
アリスの話は絵本でも、映画でも好き。
特に今回はティム・バートンですもの。
そういえば前作「チャーリーとチョコレート工場」を見たジョニデさんの子供が「パパ、すげー気持ち悪かったよ」って言っていたと、ケラケラ笑って話していたのがすごくお可笑しくて、こういう背景が彼を動かしているんだなって、ふと思いました。予告編だけでもドキドキしたので出来れば私も3D見たい。でも佐渡は映画館ないんですよ、残念。

ただ、
>、「人間」の姿をしたジョニー・デップが
>見たくなっちゃいました(笑)。
は、なんか想像できる♪そして気が付きました。
どうやら私は彼を人間の男としてより、珍しく美しい動物と見ているのかも・・・・

○「シークレット・ウインドウ」は、私もTVのロードショウでみました。ジョニデさんが可愛いと思ったのは私だけでしょか。だから余計に、シューターの生々しい声、演技、濃い濃密な森の緑はいつまでも目に残りました。

○三船敏郎はもう!匂うぐらい体が語ってるって俳優さんですね。もう仕方がないというか、時代が彼を選んだような、生み出したような世界遺産のような役者さんですよね。

H・グレアムってツイン・ピークスのウェイトレスのアニー・ブラックバーンですっけ?「ギリーは首ったけ 」が好きでした。コメディーいけるのになぁ。

by いわしんぼ (2010-05-28 07:04) 

☆ ぴか姉 ☆

ジョニー・デップ特集ですね~。
大好きな俳優さんなので、アリス以外は観ました!!
(但し、DVDですが・・・・^^;)
3Dは長時間だと普段より目が疲れそうなイメージがあるんですけど、大丈夫でしたか?
「ブーリン家の姉妹」はその昔、「1000日のアン」っていう映画があって、それと同じテーマですね。
古い映画だったけど、いまだに印象に残ってます。

by ☆ ぴか姉 ☆ (2010-05-28 11:09) 

あぁ

アリス・イン・ワンダーランド
公開前は、携帯のキセカエをアリス・・・にし、提携の服も買いオマケの鏡に喜び
はたと、この物語は「夢落ち」だと思いだし・・・・。
by あぁ (2010-05-29 09:45) 

mikanpanda

*いわしんぼさん*
ジョニー・デップはお子さんができてから出演する作品が変わってきましたよね。
それまでは商業ベースに乗るような作品にはほとんど出ていなかったのに。(^0^;)
「驚き系」が苦手な私には、映画館ではとても見られそうにないものが多くて…。

『シークレット・ウインドウ』のジョニーは私もちょっとかわいいと思います。
寝起きで髪がぼさぼさのシーンが多いし。
それに対比してシューターが不気味ですよね~。

ヘザー・グレアムは、街娼という役にしては清潔すぎな感じがしました。
カフェの女給さんぐらいの雰囲気とでもいいましょうか。
警部が心惹かれる役どころなので、その美しさはあったと思います。

by mikanpanda (2010-05-29 23:39) 

mikanpanda

*☆ ぴか姉 ☆*さん
『アリス~』は上演時間100分ちょっとの作品なので、3Dでもさほど疲れませんでしたよ。
映画を見るときはメガネをかける同行の友は「メガネ・オン・メガネ」になってしまっていたのですが、それでも大丈夫だったと言っておりました。
ただ、私は未見ですが、その友が『アバター』を見たときは、こちらは上演時間160分と長いので、途中で疲れてメガネをはずしたそうです。
メガネがないと乱視がひどくなった感じで、これはこれで疲れるんじゃないかと思うのですが。(^0^;)

nice!もありがとうございました。(^^)/

by mikanpanda (2010-05-29 23:51) 

mikanpanda

*あぁさん*
そうそう『ふしぎの国のアリス』は夢落ちなんですよね。(^0^;)
映画の場合はどうなるかはネタバレになるので、ここには書かないでおきますね!
どうしても知りたい場合はメッセージください(笑)。
夢落ちか否かだけお答えしますよ(笑)。
それはともかく、『ふしぎの国のアリス』のお話がわかっていたほうがより楽しめるんじゃないかなぁというのが正直な感想。
知らなくても大丈夫ではありますが。
ざっくりまとめると「変わっていたっていいじゃない!」というお話です。

nice!もありがとうございました。(^^)/

by mikanpanda (2010-05-29 23:57) 

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